「計算はできるはずなのに、答えが合わない」
「足し算からやればいいのか、掛け算を先にやればいいのかわからない」
「かっこが入ると一気に混乱する」
そんな人向けに、この記事では四則計算の順番をやさしく整理していきます。
四則計算とは、
- 足し算
- 引き算
- 掛け算
- 割り算
の4つの計算のことです。
この4つが1つの式に混ざると、どこから計算するかがとても大事になります。
順番を間違えると、計算そのものは合っていても、答えはズレてしまいます。
でも安心してください。
四則計算の順番は、実はそこまで複雑ではありません。
まず覚えることは、たったこれだけです。
かっこ → ×÷ → +-
この1本のルールがわかれば、かなりスッキリします。
四則計算の順番を間違えやすい理由
「前から順番に解く」という思い込みがなぜ間違いを生むのか、具体的な式を使って解説します。
計算が苦手な人の多くは、数字の計算そのものより、どこから手をつけるかでつまずいています。
たとえば、
2 + 3 × 4
という式を見たときに、
- 2 + 3 = 5
- 5 × 4 = 20
とやってしまう人は多いです。
でも正しい答えは 14 です。
なぜなら、この式では掛け算を先にするからです。
- 3 × 4 = 12
- 2 + 12 = 14
となります。
つまり、四則計算で大事なのは、
計算力より先に“順番のルール”を知ることです。
式は必ずしも左から右へ解くものではない。「+-」よりも「×÷」が優先されるルールを常に意識する。
まず覚えるルールは「かっこ → ×÷ → +-」
計算の優先順位を3つのステップで整理し、迷った時の判断基準を明確にします。
四則計算の順番は、この形で覚えるのがいちばんわかりやすいです。
かっこが最優先
式の中にかっこがあれば、まずかっこの中を計算します。
掛け算・割り算は足し算・引き算より先
かっこが終わったら、次は×と÷を計算します。
足し算・引き算は最後
最後に、残った+と-を計算します。
つまり順番はこうです。
かっこ → ×÷ → +-
これを見た瞬間に思い出せるようになると、計算ミスはかなり減ります。
優先順位を「家」の階層のようにイメージし、一番上の階(かっこ)から順に降りていく感覚を持つ。

まずは「かっこ」を最優先する
「ここを先にやって!」という合図であるかっこの役割と、それによって答えがどう変わるかを学びます。
式の中にかっこがあるときは、何よりも先にその中を計算します。
たとえば、
(2 + 3) × 4
なら、最初にかっこの中を計算します。
- 2 + 3 = 5
- 5 × 4 = 20
答えは 20 です。
ここで、さっきの式と比べてみてください。
- 2 + 3 × 4 = 14
- (2 + 3) × 4 = 20
数字はほとんど同じですが、かっこがあるかどうかで答えが変わります。
つまり、かっこは
「ここを先にやってください」という合図です。
例題
10 – (4 + 2)
- 4 + 2 = 6
- 10 – 6 = 4
答えは 4
さらに1問
3 × (5 – 1)
- 5 – 1 = 4
- 3 × 4 = 12
答えは 12
かっこを見たら、まずその中だけに集中して考えましょう。
かっこがある式では、かっこの外側の数字は一旦無視して、中身の計算だけを独立して終わらせる。
掛け算・割り算を先にする理由
かっこがない場合に「×÷」を優先する数学的な意味と、計算の正しい組み立て方を解説します。
かっこがないとき、またはかっこの中が終わったあとは、掛け算と割り算を先に計算します。
たとえば、
6 + 2 × 3
なら、
- 2 × 3 = 6
- 6 + 6 = 12
答えは 12
ここで、もし足し算からやると、
- 6 + 2 = 8
- 8 × 3 = 24
となってしまい、間違いです。
なぜ ×÷ が先なの?
理由は、式の意味を正しく保つためです。
6 + 2 × 3 は、
「6に、2を3倍したものを足す」
という意味です。
だから、まず 2 × 3 を計算して、そのあと足します。
数学では、このルールをみんな同じように使うことで、
誰が見ても同じ答えになるようにしています。
「×÷」はひとまとまりの強い絆で結ばれたグループだと考え、「+-」で切り離す前に計算する。
足し算・引き算は最後にする
全ての優先計算が終わった後に残る「+-」の処理方法と、注意すべきポイントを整理します。
掛け算・割り算が終わったら、最後に足し算・引き算をします。
たとえば、
8 – 2 × 3
なら、
- 2 × 3 = 6
- 8 – 6 = 2
答えは 2
これを先に 8 – 2 とやってしまうと、
- 8 – 2 = 6
- 6 × 3 = 18
となってしまいます。
だから、+-は最後です。
+と-の記号は、計算の「区切り」として最後に処理するものだと心得ておく。
×と÷、+と-が並んでいるときは左から順番
優先順位が同じ計算が並んだ時のルール「左から順に」を、ミスしやすい実例とともに学びます。
ここは意外と大事です。
掛け算と割り算が並んでいたら、左から順番に計算します。
足し算と引き算も同じで、左から順番に進めます。
例1
12 ÷ 3 × 2
- 12 ÷ 3 = 4
- 4 × 2 = 8
答えは 8
ここで 3 × 2 = 6 を先にやって、
- 12 ÷ 6 = 2
としてしまうのは間違いです。
例2
10 – 3 + 2
- 10 – 3 = 7
- 7 + 2 = 9
答えは 9
足し算と引き算も、左から順番です。
つまり、
- ×と÷は同じグループ
- +と-も同じグループ
- 同じグループの中では左から順番
と覚えておくと整理しやすいです。
同じ優先度の計算(×と÷、+と-)は、「読書」と同じように左から右へ順に解いていく。
例題で四則計算の順番を確認しよう
これまでのルールを複合的な式に当てはめ、1ステップずつ丁寧に解く練習を行います。
ここで、よく出るパターンを一緒に見ていきましょう。
例題1:3 + 4 × 2
まず掛け算を先にします。
- 4 × 2 = 8
- 3 + 8 = 11
答えは 11
例題2:(3 + 4) × 2
まずかっこの中です。
- 3 + 4 = 7
- 7 × 2 = 14
答えは 14
例題3:18 ÷ 3 + 2
まず割り算を先にします。
- 18 ÷ 3 = 6
- 6 + 2 = 8
答えは 8
例題4:20 – 8 ÷ 4
まず割り算を先にします。
- 8 ÷ 4 = 2
- 20 – 2 = 18
答えは 18
例題5:6 + (10 – 4) ÷ 2
順番にやっていきます。
- かっこの中:10 – 4 = 6
- 割り算:6 ÷ 2 = 3
- 足し算:6 + 3 = 9
答えは 9
このように、順番を守って1つずつ進めれば、むずかしく見える式もちゃんと解けます。
複雑な式ほど「かっこの中 → 掛け割り → 足し引き」のフィルターを通して眺めることが大切。
よくあるミス
多くの人が陥りやすいミスのパターンを知り、自分の計算にブレーキをかけるべきポイントを把握します。
四則計算の順番で、特によくある間違いを見ておきましょう。
- かっこを後回しにしてしまう
(2 + 3) × 4 で、先に 3 × 4 をしてしまうミスです。かっこは必ず最優先です。 - 足し算・引き算を先にしてしまう
2 + 3 × 4 を 5 × 4 にしてしまうミスです。×÷が先、+-はあとです。 - ×と÷の順番を勝手に変える
12 ÷ 3 × 2 は左から順番です。同じグループの計算は左から進めましょう。 - 式を見た瞬間に全部やろうとする
一気に頭の中で計算すると混乱しやすいです。慣れるまでは、どこを先にやるかを小さく書きながら進めるのがおすすめです。
ミスの原因は「焦り」にある。暗算を避け、ルール通りの「順番」を書き出すだけでミスは激減する。
計算順序を間違えないコツ
ミスを物理的に防ぐための「可視化」テクニックと、計算中の思考プロセスを学びます。
四則計算が苦手な人は、次の3つを意識するとかなり安定します。
最初に「何を先にやるか」だけを見る
すぐ計算を始めるのではなく、まず
- かっこはあるか
- ×÷はあるか
- +-は最後か
を確認します。
式に線や印をつける
たとえば、
6 + 2 × 3
なら 2 × 3 に印(アンダーラインなど)をつけて、そこから計算するとミスが減ります。
1行ずつていねいに書く
頭の中で全部やろうとすると、順番が崩れやすいです。特に苦手なうちは、途中式を書いたほうが確実です。
「計算する部分に下線を引く」という小さな一手間が、ケアレスミスを防ぐ最強の防御策になる。
四則計算の順番がわかると何がラクになる?
今学んでいる基礎知識が、この先の「方程式」や「関数」といった中学生数学でどう役立つかを知ります。
このルールがわかると、ただの計算だけでなく、その先の数学もかなりラクになります。
たとえば、
- 分数の計算
- 文字式
- 方程式
- 関数
- 面積や体積の公式
などでも、計算順序は何度も出てきます。
つまり、四則計算の順番は中学数学の土台です。ここがあいまいだと、先の単元でも同じところで苦しくなります。
逆に、ここをしっかり理解しておけば、「式が長くても、どこからやればいいかわかる」という安心感が出てきます。
計算の順序は数学の「交通ルール」であり、これを守ることで高度な数学の世界も安全に進めるようになる。
まとめ
記事全体の核心である「かっこ → ×÷ → +-」のルールを最終確認し、学習を締めくくります。
四則計算の順番でいちばん大事なのは、このルールです。
かっこ → ×÷ → +-
そして、
- ×と÷は同じグループで左から
- +と-も同じグループで左から
ということも大切です。
ポイントを整理すると、こうです。
- かっこがあれば最優先
- 掛け算・割り算を先にする
- 足し算・引き算は最後
- 同じ種類の計算は左から順番
最初はややこしく感じても大丈夫です。慣れるまでは、式を見たらすぐ計算せず、
「まずどこを先にやるか」
を確認するクセをつけるだけで、かなり変わります。
四則計算の順番は、覚えるというより、毎回同じルールで処理する習慣が大切です。
「かっこ・掛け割り・足し引き」の呪文を、計算を始める前の合言葉にしよう。
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FAQ(よくある質問)
四則計算とは何ですか?
足し算、引き算、掛け算、割り算の4つの計算のことです。
計算の順番はどう覚えればいいですか?
まずは 「かっこ → ×÷ → +-」 の順番だけ覚えれば大丈夫です。
掛け算と割り算はどっちが先ですか?
どちらが先と決まっているわけではなく、左から順番に計算します。
足し算と引き算も左からですか?
はい、同じグループなので左から順番に計算します。
かっこが2つあるときはどうしますか?
基本は、内側や左側から順番に、かっこの中を先に計算していきます。まずは「かっこを先にやる」を守れば大丈夫です。
計算が苦手なときはどうすればいいですか?
いきなり暗算しようとせず、どこを先に計算するか印をつけて、途中式を書きながら進めるのがおすすめです。
次は何を勉強するといいですか?
おすすめは、分数の計算や文字式です。四則計算の順番がわかると、その先の式の処理がかなりラクになります。
理解度チェックしてみませんか?
ここまで読んで、
「なんとなくわかったけど、ちゃんと理解できているか不安」
という方のために、このページに対応した
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